佐世保花園

佐世保花園

佐世保花園目次

一年を通じて四季折々の花が咲く庭、佐世保花園。花園がある佐世保市は長崎県第二の都市・九州有数の都市であり、ハウステンボスや九十九島をはじめ多くの観光名所を持っています。また軍の街としてその歴史を始めた佐世保には現在でも米軍や自衛隊の基地があり、軍という存在が非常に身近です。

そんな佐世保市の中で、都市の賑やかさから少し離れた市の隅っこ、すぐ近くは隣町の佐々町といった場所にこの花園は位置します。
観光名所があまりにも多い佐世保市の中では、それほど知名度があるとは言えないですが他の名所に負けないくらい花園には魅力が詰まっています。先ず特筆すべきがその面積です。

約12,000坪(約40平方km)もあり、訪れる人を多くの花々で楽しませてくれます。この広い面積を持ちながら、個人の方が管理されているという点にも驚きです。


佐世保の観光地といったらハウステンボスを思い浮かべる方は多いでしょうが、ヨーロッパを味わえるハウステンボスとは違い佐世保花園では「和」を思う存分味わえます。桜の花を見ながら春の訪れを感じるのもよし、見応えのある牡丹の花々を眺めるのもよし…。


花園にはそれ以外にも、季節により梅・ツツジ・バラ・シャクヤク・アヤメ・サルスベリ・ベゴニアなどが咲いており、訪れる人を飽きさせません。

手入れも行き届いており広々とした園内には華やかな花々の他にも錦鯉やオシドリが泳ぐ池、まるで金閣寺…と思うほどの立派な建築物もあり、のんびりと歩いているだけで癒される空間です。


花が好きな人はもちろん、そうでない人もこの花園を歩くとちょっとしたくつろぎを味わうことができるでしょう。忙しい日常から少し距離を置いて、花々に囲まれのんびり流れる時間を楽しみに行きましょう。

佐世保花園の桜

しだれしだれて咲く桜 ☆ 佐世保花園

佐世保花園の桜は3月下旬から5月上旬頃まで見ることができます。平年の長崎県の桜の開花は3月23日頃となっていますので、それくらいの時期に訪れれば間違いなく桜は咲いているでしょう。また平年の満開日は4月2日となっています。

ただ年により開花時期が遅くなる場合もございますので、3月下旬頃の訪問を考えている方は事前に桜の開花状況をチェックすることをおすすめします。(参考程度にですが、長崎県内において過去最も早い開花日は2021年の3月14日。最も遅い開花日は2005年の4月1日、最も早く満開となったのは2021年の3月23日、最も遅い開花となったのは1995年4月10日となっています。)


長崎県内で桜が満開となる頃には、もちろんこの佐世保花園でも多くの桜が満開となります。佐世保市の桜名所としては西海橋公園がよく知られていますが、佐世保花園の桜も負けていません。ただ、ザ・桜の名所といった感じではないので桜が咲いている時期でも花見の客でごった返すということはございません。

その分、広々とした園内でゆっくりと桜を眺めることができます。じっくりと春の訪れを感じたいならば、最適な場所と言えるでしょう。
また佐世保花園では桜の時期でも後ほどご紹介する牡丹をはじめ、他の花々も鑑賞することができます。春に咲き誇る花々を贅沢に眺めることができます。 桜は日本人にとって最も春に欠かせない花ですが、その人気は平安時代から始まりました。


「花見」といえば桜を見ることですが、平安時代にはすでに花の代名詞として桜が鑑賞されていました。桜の花言葉は「精神の美」、「優雅な女性」であり、西洋では「優れた教育」も追加されます。古代から親しまれている桜を花園で眺めれば、和の空気を味わうことができるでしょう。
 

佐世保花園の開花(見頃)

佐世保花園【開花情報】


佐世保花園では一年を通して、多くの種類の花々を鑑賞することができます。園内で咲く主な花とその見頃花に関する豆知識とともにご紹介します。

花の知識を得ることによって、花園での散策がより楽しくなるでしょう。(下記に記載されている花の見頃は気候の影響で年によって変わる場合もありますので、訪れる際にはその年の開花状況を事前にご確認することをおすすめします。)

①梅
梅は2〜3月が見頃となっています。冬の終わり、そして春の始まりの時期に梅の花は綺麗に咲き誇ります。梅の花の原産地は中国ですが、日本での歴史も長く弥生時代には朝鮮半島を経由して伝来したと言われています(諸説あり)。果実が実るのは6〜7月頃で、日本では6月6日が梅の日とされています。北海道から沖縄まで栽培されており、古代から現在まで日本人にとっては欠かせない花の一つとなっています。

②ツツジ
ツツジは4〜6月が見頃となっています。春の始まりから夏の始まりまでツツジの花は咲き誇ります。ツツジは漢字で「躑躅」と書きますが、躑と躅はいずれも立ち止まる・たたずむといった意味であり「見る人が足を止めるほど美しい」という言われがあります。花園に咲くツツジも足を止めたくなるほどの美しさがあるでしょう。

③バラ
バラは5〜12月が見頃となっています。一年の多くの期間、花園を訪れる人の目を楽しませてくれます。日本はバラの自生地であり、かつては「うまら」、「うばら」などと呼ばれていました。茨城の名前の由来は常陸国風土記に書かれた「うばら」=茨に関する故です。明治時代以降に現在の花の女王というイメージが日本にも定着しました。

④シャクヤク
シャクヤクは4月中旬から5月上旬が見頃となっています。シャクヤクはシベリア、中国、モンゴルが原産地で日本には中国から伝えられました。江戸時代には茶花として鑑賞され、熊本藩で武士の教養として推奨された肥後六花の中にはシャクヤクも入っていました。

⑤アヤメ
アヤメは5月中旬〜7月中旬までが見頃となっています。夏が始まる頃から夏本番一歩手前までアヤメの花は咲き誇ります。日本には広く北海道から九州まで分布しており、病気を治す薬としても使用されています。知名度はありますが見かけることは少ない花ですので、花園を訪れた際にはじっくり鑑賞したい花です。

⑥サルスベリ
サルスベリ7月中旬〜10月上旬までが見頃となっています。猿でも滑り落ちるほど柔らかい樹皮を持っているのが名前の由来です。漢字では百日紅と書きます。原産地は中国で唐の時代都長安の宮廷には多くのサルスベリが植えられていました。日本へは江戸時代よりも前に伝えられたと言われています。中国の皇帝もよく眺めたであろう花を眺めながら、少しリッチな気分にもなれそうです

⑦ベゴニア
ベゴニアは通年見ることができます。ベゴニアの特徴としては葉が左右非対称なことがあります。通年咲いているので、お目当てのお花を見るついでにいつでも鑑賞することができます。

佐世保花園の牡丹

佐世保花園の牡丹


佐世保花園の牡丹は4月上旬から5月下旬まで見ることができます。佐世保花園には5万本の牡丹が植えられており、甘い香りが春の訪れを告げます。牡丹を目当てに花園に訪れる人も多く、4月には牡丹の他にも桜など春の花が咲いており一年の中で最も贅沢に花園を楽しめる時期でもあります。

春の花々を眺め、鯉が泳いでいる池を眺め、金閣寺を思わせる建物を眺め園内を散策すればゴージャスな気持ちになるでしょう。 牡丹の原産地は中国で昔は薬用の花として使われていましたが、現在は観賞用として育てられることが多いです。富貴草、花王など多くの別名を持ち人々に愛されています。中国では隋・唐の時代にはすでに花の王として親しまれていました。

日本でも古くから文学作品などにも名前が出ており、初出は枕草子だといいます。また絵画や着物の模様などに描かれることも多く、日本の文化には欠かせない花となっています。花園でも富貴草、花王という言葉が似合う通り5万本の牡丹の花々は優雅に咲いています。

日本では古くから美しい女性の姿を「立てば芍薬(シャクヤク)、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と言われます。シャクヤクは地面から伸びた茎の先に花が咲くことから立った姿に例えられ、牡丹は落葉した低木の幹から新しい芽を出して花を咲かせるのが座った姿に例えられます。

牡丹とシャクヤクの花は非常に見分けにくくなっています。牡丹の花は薄く葉の先にギザギザがあり、シャクヤクの花は厚く葉にギザギザはありません。また香りは牡丹はあまりなく、シャクヤクは甘い香りがします。どちらの花も同じ時期に佐世保花園で見ることができるので、花を眺めながら昔からの日本女性の美しい姿を感じてみるのもいいでしょう。

佐世保花園の場所

佐世保花園


佐世保花園住所 〒858-0906 長崎県佐世保市八の久保町20 
佐世保花園は佐世保市の中心からは少し離れた場所にありますが、車・バス・鉄道でのアクセスが可能です。ただバスは本数が少なかったり、鉄道の駅からは少し距離が離れていますので車で訪れる人が多いです。無料の駐車場も整備されています。

車では西九州自動車道相浦・中里ICから約3分です。花園の周辺は市街地ではなく目印となるような建物もないので、事前に道を確認しておくことをお勧めします。看板も立っていますので、そこまで迷うことはないでしょう。

バスでは「嘘越」で下車後、徒歩15分です。佐世保駅からの路線もありますが、1時間に1〜2本程と本数は少ないので注意してください。平日・土曜・日祝とで時刻表も変わりますので、事前にHP(西肥バス)で確認しておくのがよいでしょう。運賃は360円です。  

鉄道では松浦鉄道の「本山駅」で下車後、徒歩約30分です。バスより本数は多く、日中は1時間に2〜3本の便があります。本山駅周辺は佐世保市本山町の中心地となっています。

駅からは少し歩きますが、体力に自信がある方は本土最西端を走る鉄道路線に乗ってのんびりと花園を目指すのもいいでしょう。

佐世保花園営業時間

佐世保花園の営業時間は9:00〜17:00です。年中無休となっておりますが、個人で管理されている場所ですので訪れる日に空いているか事前に確認しておいた方がいいかもしれません。


花園の面積は広くじっくり散策すると時間がかかってしまうので、のんびり花々に囲まれながら満喫するためにも時間には余裕を持って来園しましょう。また花園の周辺にはあまり何もありませんので、夜暗くなってしまう前に帰りたいところです。日が長い間は全く問題ありませんが、冬は帰りの時間も考えて訪れた方がいいでしょう。

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